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恋も愛も知らなくて。
世間はバレンタインなので甘くナーイチョコのお話を。

ラプンツェルなお話。

グロ注意・・・なのか?




恋も愛も知らなくて。


少女はチョコレートをむさぼった。

塔の一番上の部屋。

街を一望できるその部屋で。

少女はチョコレートをむさぼった。

おいしいものはいくらだった与えられてきた。

欲しいものはいくらだって与えられてきた。

でも人に触れたは一度もなかった。

老婆以外に一度もなかった。

「甘い、甘い、甘い・・・もうこんな生活うんざりだわ。」

それでも少女はチョコレートをむさぼった。

口のまわりを汚し。

手を汚し。

服を汚し。

髪を汚し。

「あぁ、こんなに甘いものはいらない。ただ、触れたいだけなのに。」

それでも少女はチョコレートをむさぼった。

窓の外を見た。

男がいた。

新しい男がいた。

見たことのない男がいた。

「ごきげんよう。」

「あら、ごきげんよう。」

少女は笑った。

汚れた口で笑った。

「甘くて、甘くてこんな生活に飽き飽きしているの。」

「へぇ・・・そうなのか。」

男が笑った。

悲しげに笑った。

「ねぇ・・・そこの君。」

「なぁに?」

「君の食べているそれは・・・」

・・・。

・・・・?

・・・・・っ・・。

「そんなに甘いのかい?」

少女はチョコレートをむさぼった。

少女はむさぼった。

チョコレートという名のそれをむさぼった。

少女はむさぼった。

チョコレートに見えるそれをむさぼった。

少女はむさぼった。

チョコレートに見えていたそれをむさぼった。

「君は素敵な魔女に素敵に素敵に育てられたんだね。」

「待って・・・いや・・。」

「なんて真っ赤が似合う子だろう。」

「連れ出して下さい!ここから、ここから!!」

「ごめんね・・・もう君はそれを甘く感じることができなくなってしまったね。」

男はチョコレートを投げた。

真っ赤な少女に投げた。

「お食べ・・・そして甘さを知るといい。」

口に含んだチョコレートは甘かった。

とてつもなく甘かった。

今まで食べていたチョコレートを口に含んでみた。

生温かかった。

ちっとも甘くなんてなかった。

「そして、さようなら。」

「いや・・・まって!!」

「復讐のために君を殺そうなんて思わない。」

「ぇ・・・。」

「君に食われた友人の復讐のために君を殺したりなんかしない。殺してなんかやらない。」

「・・・ぁ・・・あ・・あ・・」

「素敵なバレンタインを・・・素敵な人生を。」





真っ赤が似合う君に、おいしいおいしいチョコを贈ろう。

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